オイゲン=ヨッフム 指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
(1975年12月7日 ドレスデン,ルカ教会 録音 独 ETERNA 827533/34)
もう八月に入り、広島の原爆の日がやってきました。それにしても「一部の」メディアでは、先月の元首相銃撃事件に絡んで旧統一協会と政界の繋がりが取り沙汰されています。先日ネット上で佐藤優氏が事件について、(報道されているような背景、旧統一協会に過剰に献金して一家離散した容疑者・実行犯の教団への恨みが動機、ということがその通りなら、)「民主主義が十分機能していないから発生した事件」という面があると指摘していました。本来なら法的な手続き、言論によって旧統一協会から家族を守る方策がとれるはずなのに、それが容疑者一家をあそこまで惨憺たる状況に追い込むのを防げなかったのは深刻だとしていました。銃器密造の上で暗殺を決行したのは暴挙だとしても、何故「民主主義が機能しなかった」のかということも全く深刻で、そのことと閣僚やら国会議員が広告塔のような役割を果たしたことと無縁ではないはずです。この問題もそのうちうやむやの内に幕引きになるのかどうか・・・。事件当初、首相や政党関係者のコメントにえも言われない違和感、不自然さを感じていましたが、ここへきてその理由が少し分かった気がします。
もう八月に入り、広島の原爆の日がやってきました。それにしても「一部の」メディアでは、先月の元首相銃撃事件に絡んで旧統一協会と政界の繋がりが取り沙汰されています。先日ネット上で佐藤優氏が事件について、(報道されているような背景、旧統一協会に過剰に献金して一家離散した容疑者・実行犯の教団への恨みが動機、ということがその通りなら、)「民主主義が十分機能していないから発生した事件」という面があると指摘していました。本来なら法的な手続き、言論によって旧統一協会から家族を守る方策がとれるはずなのに、それが容疑者一家をあそこまで惨憺たる状況に追い込むのを防げなかったのは深刻だとしていました。銃器密造の上で暗殺を決行したのは暴挙だとしても、何故「民主主義が機能しなかった」のかということも全く深刻で、そのことと閣僚やら国会議員が広告塔のような役割を果たしたことと無縁ではないはずです。この問題もそのうちうやむやの内に幕引きになるのかどうか・・・。事件当初、首相や政党関係者のコメントにえも言われない違和感、不自然さを感じていましたが、ここへきてその理由が少し分かった気がします。
ヨッフムとシュターツカペレ・ドレスデンのブルックナーと言えば1980年代末に東芝EMIの箱物LPを店頭で見かけて高くてかさばるので買わなかったのをなんとなく覚えています。ヨーロッパではEMIから出ているのだと思っていたら、東ドイツではエテルナから発売されていて、LP愛好者の間ではエテルナの方が人気が高かったそうです。単純に考えれば西側の方が生産が安定していて安心、くらいのイメージでしたがどうもエテルナ盤の方が音も良いとかそういう定評のようでした。この第4番は1楽章がLPの一面に入って二枚組という贅沢な仕様になっています。ちなみに第8番も二枚組です。
この録音は過去記事で複数回取り上げていますが、東ドイツのLPで聴いたということもあってまた取り上げました。音質、聴いた印象はちょっと違い、弦、金管、木管と各パートの輪郭が鮮明で、その割に金管も甲高くない、自然な響きです。CDで聴いていた時はややこもったような響きで、誇張して言えば輪郭の線が滲んでぼやけたような感じでした。今回のLPは意外な程に鮮明です。スピーカーは国産の密閉式(クリプトン)でそんなに音量を上げていません。ハイエンドな機器じゃないので別にスピーカーが違っても大した差はないところですが、LPのプレーヤーとカートリッジ、昇圧トランスがそこそこうまくセットできているようで、このところは快適に聴けています。
それに妙に涼し気で爽快感があるのにも感心しました。ブルックナーの交響曲の中でそういう感じがする曲の筆頭かもしれませんが、暑いからブルックナーを聴いて涼しくなろうという趣向はブルヲタの中にもあまり無いと思われ、この点でもヨッフムとSKDのブルックナーの魅力を再認識しました。ヨッフムの新旧全集ではSKDとの新録音の方がオーケストラが盛大に鳴っているという印象がありましたが、そこにはちょっと大味なというマイナスのイメージも持っていました。このLPで聴いているとその感じ方は間違いかなと思いました。