ピエール・モントゥー 指揮
先日に亀の群れが遊泳するのを見た川は西高瀬川じゃなくて西羽束師川でした。前者は江戸時代に作られた運河が起源だそうですが、西羽束師川の方も農業用水、排水路として整備されてきたので現在の外観も唱歌に出て来る自然の川そのものとは違います。その割に亀が多数見られて、その他に鯉(観賞用が野生化したか?)のように見える大きな魚がたくさん見えましたが、ニゴイとか別の魚もしれません(めったにアリゲーターガーじゃないだろうが)。工場からの温かい排水げ常時流れるところは熱帯魚が繁殖しているときいたことがあり、それはどこの川だろうかと思いながら歩いていました。
京響の11月定期が来週末に迫ってきました。そろそろ来期のプログラムも気になる頃ですがとりあえず11月定期のプログラムの一つ、春の祭典を古い録音で聴きました。先日アンセルメの「春の祭典」再録音を久しぶりに聴いた際にも思ったように、この作品は激しく、尖った部分に注意が行ってそんな要素で塗りつぶされたように記憶してしまいますが、実際には幻想的で霞がかかったような部分も長くて、そちらの方も印象深いものでした。「春の祭典」初演者であるモントゥーとパリ音楽院管弦楽団の録音はさらにそう思わされて、より優雅でバレエ音楽であることを改めて意識させられました。
アンセルメ再録音盤以上に木管の音色が際立って、いっそうおだやかな作品という印象です。1950,60年代の「春の祭典」は多かれ少なかれこういう感じの演奏、作品観だったのかと思いました。初演時に野次や罵声で客席が大混乱だったというのが想像できないところです。モントゥーのこの録音でなくても、慣れのためかそんな騒ぐ程に刺激的な内容じゃないと思えます。
そういえばモントゥーはこの作品の初演者であり、客席にはサン・サーンス、ドビュッシーやラヴェルも居た(サンサーンスはすぐに退席したとか)のでモントゥーの世代は凄かったんだと思えてきます。カンブルランが2010年に読SOの大阪公園で指揮した時はこれら古い録音とは違ってもっと激しいものだったので、来週の京響客演がどうなるかと思います。