raimund

新・今でもしぶとく聴いてます

指:クリュイタンス

26 9月

ベートーヴェンの第九 クリュイタンス、ベルリンPO/1957年

210926aベートーヴェン 交響曲 第9番 ニ短調 Op.125

アンドレ・クリュイタンス 指揮

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン聖ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊

グレ・ブラウエンステイン:S
ケルスティン・メイエル:A
ニコライ・ゲッダ:T
フレデリック・ガスリー:Bs

(1957年12月 ベルリン,グリューネヴァルト教会 録音 EMI)

 緊急事態宣言の九月が終わりに近づいています。そういえばここ二カ月くらいは全くアルコール類を口にしていないことに気が付きました。馴染みの飲食店の中には冷蔵庫を入れ替えたり移転するところもあり、前者はともかく後者のような例や閉店もあり、死者が出なかった世帯でもコロナ禍の傷は深いと改めて思いました(決してさざ波ではない)。

 クリュイタンスとベルリン・フィルの第九、今月初めの第1番を念頭に置いていたので冒頭のゆったりと、厳粛な演奏がちょっと意外でした。第2楽章でようやく本領発揮?といった印象で、第1楽章は壮大な序章のように感じられました。第3楽章もゆったりと、たっぷり歌わせるタイプです。第4楽章は冒頭から通常のというか、あれっ?と思わない慣れ親しんだ第九という印象ですが、全楽章を通して聴くと何となく田園交響曲に似たものを感じます。フルトヴェングラー指揮の田園の中には第1楽章がやたら重く遅いのがあったと思いますが(あまり好きじゃないので滅多に聴かない)、それらに通じるところがありそうです。

クリュイタンス・BPO
①18分07②11分33③17分22④25分34 計72分36
クレンペラー・PO/1957年EMI
①17分00②15分37③14分57④24分23 計71分57
ヴァント・ケルン/1955年
①16分33②11分19③17分20④23分53 計69分05
カラヤン・PO/1955年
①15分08②10分08③16分04④24分10 計65分30
カラヤン・BPO/1962年
①15分27②10分58③16分25④23分58 計66分48
カラヤン・BPO/1976,77年
①15分21②10分04③16分50④24分23 計66分38

 演奏時間をみると72分を超えていて、この後に同じくベルリン・フィルを指揮した第九とは5分以上差が出ています。
第2楽章が短い、速目なのに対して第3楽章が長いというバランスはよくあるパターンで、特徴的なのは第1楽章の長さです。第4楽章もやや長目くらいです。第1楽章の長さ、全体の長さという点ではセッション録音ではないけれどフルトヴェングラーの多数の録音の中にこれを超えているものがありました。

 ベルリン・フィルとベルリンで第九をレコーディングするのに独唱者が全員ドイツ語圏の出身ではなく、ブラウエンステインは阿蘭陀、メイエルとゲッタは共に瑞典(漢字変換でこの字が出た)、ガスリーが亜米利加とばらばらです。シューリヒトとパリ音楽院管弦楽団の時はドイツ人が揃っているのと対照的です。しかしバスのガスリーは、ドイツ語発音がどうなのかは別にして、立派な独唱だと思いました。
4 9月

ベートーヴェン交響曲第1番 クリュイタンス、BPO/1958年

210904bベートーヴェン 交響曲 第1番 ハ長調 Op.21

アンドレ・クリュイタンス 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(1958年12月 ベルリン,グリューネヴァルト教会 録音 EMI)

210904a 先日雨のやみかけたところで京都市内の東西の通、押小路通を西へ向かって歩いていると割烹か何か和食の店の戸が開いていたので、通りすがりに中を見るとカウンター席だけで中がすっかり無くなって、片付いているのが見えました。そこはコロナ禍の少し前に竣工したビルで、2階から上が宿泊施設になっている小さな建物でした。盆以降の緊急事態宣言で酒類提供不可が止めとなったのかもしれません。一度も入ったことがありませんが似たような状況のところ全国に多数あるはずです。零細な店、政権に近い筋にお友達が居るわけで無し、政府系の融資が注ぎ込まれることはなくひっそりと閉店のようでした(貼り紙も無かったので休業なのか、推して知るべしなのか)。そんな中で九月に入り、金曜日のお昼にやっと外へ出た際に半袖では上着があった方がいいかな、くらいの気温になりました。

210904 さて、少しだけ、一時的に涼しくなって一曲をまるまる聴く気力が出てきました。ベートーヴェンの交響曲第1番、ベルリン・フィルが一人の指揮者でベートーヴェンの九曲の交響曲を全部録音したことで有名なクリュイタンスの全集から聴きました。久々にSACDで聴いてみたところ、どうも音が拡散し過ぎたようなぼやけたような感じに聴こえたので、通常のCD層(SACD非対応の機器)で聴くとかつて聴いた時の記憶がよみがえってきました。冒頭から明朗で、バロックの組曲を思わせるようなおおらかさでした。

クリュイタンス・BPO/1958年
①09分32②6分05③3分27④6分01 計25分05

シューリヒト・パリ/1958年
①08分11②5分57③3分25④5分55 計23分28
カラヤン・BPO/1961年
①09分30②5分49③3分55④5分40 計24分54
カラヤン・PO/1953年/キングスウェイホール
①07分31②6分15③3分44④5分40 計23分10
クレンペラー・PO/1957年/キングスウェイホール
①09分52②8分53③4分05④6分18 計29分08 

 SACDハイブリッド版の日本語解説(満津岡信育 氏)によると、「クリュイタンスの指揮はイン・テンポを基調とし、弦楽セクションと管楽器陣を鮮やかに噛み合わせつつ、随所で木管のソロが晴朗に歌い上げて行くスタイル」で、「ドイツ系の指揮者が行うように、強弱と速度変化を絡めてドラマティックに盛り上げたりしない」ということですが第1番を聴いても成るほどと思います。盛り上げないとしても終始引き締まって、この曲らしいどこか張り詰めて、前へ進む勢いのような感覚はよく現わされていると思いました(前回のベーム、ウィーン・フィルよりも)。

 このクリュイタンスのベートーヴェンを録音し出した時期は、ベルリン・フィルがカラヤンと共に初めて来日した1957年11月のすぐ後ということになり、クリュイタンスの全集からたいして間を空けないでDGへカラヤンとベルリン・フィルが初のベートーヴェン全集に取り掛かっているのが興味深いところです。ついでにフルトヴェングラーの没後から五年と経ってない頃でもありました。
11 8月

ショスタコーヴィチ交響曲第11番 クリュイタンス、仏国立放送O

160811bショスタコーヴィチ 交響曲 第11番 ト短調 作品103 「1905年」

アンドレ・クリュイタンス指揮
フランス国立放送管弦楽団 

(1958年5月19日 パリ,サル・ワグラム 録音 Testament)

 東日本大震災以降は特に自宅ではエアコンを長時間連続運転しないように心掛けてきましたが、今年は我慢し切れずに1時間以上つける機会が増えました。それでも二階はあんまり冷えないのでついに昼間でも南向きの雨戸を閉めることにしました。こんな気温を考えると次回の東京五輪を八月に開催して大丈夫なのかと思います。シドニーの時は九月半ばにも競技をやってた覚えがあるので東京もそれくらいにすればと、四年後どうなっているかも分からないのに心配していました。

クリュイタンス・仏国立O/1958年
①15分32②17分53③13分59④12分25 計59分49
ムラヴィンスキー・レニングラード/1957年
①14分48②16分50③11分29④13分12 計56分19
コンドラシン・モスクワPO/1973年
①12分33②17分28③10分29④13分22 計53分52

160811a このショスタコーヴィチの交響曲第11番の録音は作曲者が同席して親交があったクリュイタンスが指揮してパリで録音したもので、LPレコードはモノラルだったのがCD化の際にステレオ化されました。EMI原盤の録音だったのがテスタメントから復刻されたくらいなので、ショスタコーヴィチのレコードとしてはあまり名盤という扱いじゃなかったようですが、例えばムラヴィンスキーやコンドラシンの録音と比べると演奏時間が長目なのがまず目につきます。 実際聴いていると冷戦時代、作曲者が存命時のショスタコーヴィチの演奏からすれば相当に軽快で、「血の日曜日」だの「銃撃のリズム」といった過酷さからかけ離れています。まるで巻狩を描いた古い絵巻のようで、立ち会ったというショスタコーヴィチ自身はこれを聴きながら何を思ったことかと思います。

 銃撃のところで活躍するスネアドラムらの音色も優雅なので、そうした印象が余計に強くなり、こんな時代に個性的な演奏があったと面白く思いました。演奏しているオーケストラは違いますが、同時期にクリュイタンスが指揮したベートーベンの交響曲よりも何となくしっくりくる気もしました。 上の写真はプロデューサーのルネ・シャルランとショスタコーヴィチ、クリュイタンスが並んで談笑しています。また、別の写真では作曲者とクリュイタンスが上機嫌で笑っているので、演奏に対しても肯定的だったのではないかと思われます。話が前後しますが、これを聴くとベートーベンの交響曲もフランスのオケとの共演で録音すれば面白かったような気がします。
5 8月

ベートーベン交響曲第5番 クリュイタンス、ベルリンPO・1958年

160805ベートーヴェン 交響曲 第5番 ハ短調 作品67

アンドレ・クリュイタンス 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(1958年3月 ベルリン,グリューネヴァルト教会 録音 EMI)

 今日の日中の最高気温が37℃になり、ついに体温を超える気温の日が今年もやってきました。今日は五輪の開会式に先立って男子サッカーが開幕しました。 日本代表が銅メダルを獲得したメキシコ大会時の初戦がナイジェリアだったらしくて、ちょっと期待が膨らみましたが残念でした。ナイジェリアは到着が遅れて不戦敗の可能性もあったというのに5点もとるとは。ロンドン五輪の時は何となく表彰台に届きそうな気がしたたのを思い出します。

交響曲第5番 ハ短調 作品67
第1楽章 Allegro con brio ハ短調
第2楽章 Andante con moto 変イ長調
第3楽章 Allegro. atacca - ハ短調
第4楽章 Allegro - Presto

 さて引き続いて安直に8月の5日だから交響曲の第5番、ベートーベンの交響曲第5番という流れに乗っかり、クリュイタンス指揮のベルリン・フィルの全集録音から第5番です。ベルリン・フィルが一人の指揮者の下で初めて完成させたベートーベンの交響曲全集ということで有名でしたが、あらためて第5番「運命」を聴くと低弦の音量、圧力に圧倒されます。昨日のクレツキ、チェコPOよりも編成を大分増やしているようにきこえます。第1楽章を聴いているとこれ以後に録音されたカラヤン指揮のものよりもさらに重厚さが前面に出ている気がしました。

 この録音の四つの楽章の中では第4楽章が一番魅力的で、ここはワーグナー風じゃなくて風通し、見通しが良いようにきこえます。実は第5番の中ではこの終楽章があまり好きじゃなくて、 単調にして執拗という印象でしたがこの録音では新鮮な響きです。終楽章はこの作品で史上初めて交響曲に用いられたピッコロ、コントラファゴット、トロンボーンが入るということです。

 ただ、ステレオ録音なのに音はあまりきれいでなくて、ややこもったような感じなのは最初に国内廉価盤で出た頃と同じのようです(これは仏EMIの廉価箱)。 それに何となくワーグナー作品を聴いているようで、同じ年代のベートーベン演奏でもいろいろあるものです。あるいは同じ頃のベルリン・フィルの録音でもレーベルが違えば印象も違うかもしれません。
24 6月

ベートベンの田園交響曲 クリュイタンス、ベルリンPO・1960年

160624ベートーベン 交響曲 第6番 ヘ長調 作品68 「田園」

アンドレ・クリュイタンス 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(1960年3月 ベルリン,グリューネヴァルト教会 録音 EMI)

 今日はネットのポータルサイトのニュース速報でも朝から「 EU・国民投票 in イギリス」が 賑わっていました。結果は報道の通りで僅差とは言え黒白ははっきり付いてしまうのが国民投票のこわいところです。世界への影響はひとまず置くとして、真正面から選択を問うというのは清々しささえ感じます(自分の住んでる国じゃないないから気楽なことが言える)。ただ、沢山報道されている情報の中で、英国民のEUに対する不満として「直接に選挙で選んでもいない『EUの閣僚』が決める政策に自国が大きく影響される、規制されること」というのが挙がっていたことは、これから選挙を控えて半ば倦んだ気分だった自分には改めて厳粛な気持ちにさせられました。ともかく今はサミットで言ったとか言わなかったという「リーマン級」の不況にならないことを祈念します。

 アンドレ・クリュイタンスがベルリン・フィルを指揮して1957年12月から1960年3月にかけてベルリンで録音したベートーベンの交響曲全集は最近でもSACDのハイブリット化されたりして存在感を保っているようです。第6番「田園」は最後の方で第7番と同時期に録音され、ちょうどフルートの首席、ニコレ(Aurèle Nicolet 1926年1月22日 - 2016年1月29日)が退団した直後の頃になり、オーケストラ自体が節目だったようです(これからカラヤンの色に染めがっていく)。

クリュイタンス・BPO/1960年
①10分18②13分44③5分13④4分08⑤10分09 計43分32
レイホヴィッツ・ロイヤルPO/1961年
①11分33②12分40③5分06④3分32⑤09分30 計42分21
クレンペラー・BPO/1964年
①13分08②13分27③6分41④3分35⑤09分47 計46分38 
クレンペラー・PO/1957年EMI
①13分04②13分22③6分33④3分43⑤09分12 計45分54
シューリヒト・パリ音楽院管/1957年
①09分22②12分31③4分58④3分35⑤08分37 計39分03
クーベリック・パリO/1973年
①10分57②14分20③5分51④4分00⑤10分13 計45分21

 そういう解説を読んでも低音はずんずんと底響きがするようで、そんなに音が変わって行くのか?と思います。管楽器の方が気のせいか明るくて、柔らくて、その点は後年のベルリン・フィルと違うかな、くらいの印象です。 第4楽章あたりを聴いていると、この田園交響曲はあまり標題や各楽章にそえられた文章にとらわれず、絶対音楽を極める方向のようです。ただ、合計の演奏時間以上に滑るような流れるように優雅で、同じベルリンPOを指揮してもクレンペラーの岩が転がるような感触とはだいぶ違います。

 クリュイタンス・ベルリンPOのベートーベンはどうも第3、5、7番あたりが好評だったようですが、何となくそれもうなずける印象です。ただ、今さらながら同時期にクリュイタンスがパリ音楽院Oを、シューリヒトがベルリンPOを指揮した方も聴いてみたかったと思います。 プロテスタント教会の場合、教派的にそれ程対立していない団体が近隣にあれば「講壇交換」と称してそれぞれの主任牧師が相手の教会の礼拝で説教することがあるそうです。パリとベルリンのオーケストラは互いにどう見ていたのか、ともかく指揮台交換のような企画が成立したわけです。
22 6月

フランク交響詩「プシシェ」 クリュイタンス、パリ音楽院O

160622aフランク 交響詩「プシシェ(プシュケ)」

アンドレ・クリュイタンス 指揮
パリ音楽院管弦楽団

(1954年3月10,13,22日,1955年4月 録音 EMI)

 このCDは 「クリュイタンスの遺産 Vol.1(1994年8月発売)」にフォーレのレクイエムとカップリングされた録音です。フランスのパテ・マルコニ社が保有していたマスター・テープが不良のため抹消されたのでオリジナル・ディスクから復刻されたと注記されています(フランクの交響詩のみ)。既に色々なLPがいわゆる盤起こしでCDが出ているくらいなので、マスター・テープの劣化はとっくに問題になっているのでしょう。しかし、抹消というのは驚きです。

①プシシェの眠り
②西風に運ばれたプシシェ
③エロスの花園
④プシシェとエロス 


 交響詩「プシシェ」は1888年に作曲されて1890年2月にパリで初演されてので、弦楽四重奏曲や交響曲ニ短調と同じころの作品です。ギリシャ神話に出てくる愛の神「エロス」と絶世の美女「プシシェ」の話を題材にした作品なので交響曲ニ短調のような深刻さは前面に出ずに、ドビュッシーを品行方正にしたような明朗な作風です。原曲は七曲で構成されて合唱も加わりますが、オーケストラだけで演奏する上記の四曲で演奏されるのが通常らしく、プシシェ組曲という題名が付いていることもあります。

 オーケストラだけの四曲だけでもここ20年くらいCDで見た覚えはありませんが、クリュイタンスはこの曲のライヴ音源もあるのでしばしば取り上げていたようです。1950年代と言えばイタリア・オペラの全曲盤が出始めて、再開されたバイロイトのライヴ音源(レコードが出るのはもっと後年)やら各ジャンルで充実してくる頃でした。フランスものの録音も最近この年代のものが独特の面白さがあるようで、今頃になって惹かれています。CDの日本語解説には「クリュイタンスは常にほほえんでいる」というベルナール・ガヴォティ(オルガン奏者、音楽評論家)の言葉が引用されています。このCDのレクイエムとプシシェの二曲ともその言葉がぴったり来ると実感できます。

 選挙が近づくと前回の衆議院選挙当日、夜のTV特番を観ていた時を思い出します。池上番組の中で党首に順番に質問していて自民党の総裁に対しては、「安全保障関連法案(歴代の内閣で認めてこなかったアレをなにする法案)?か特定秘密法案?」のことは選挙期間中全く触れないことを質問したので驚きました。これが池上無双かと思ったら、中継先で総裁はマジ切れしかかっていたのでまるでヤラセかと思うくらいの映像でした。結果は選挙後に法案可決で現在に至っているので、今度の選挙も同じようなことになるのかどうか。それにしても、かつて機密費とか埋蔵金というのがさかんに取沙汰されたのに、今ではすっかり旬が過ぎたかのようで全然報道されません。一連の東京都の金の問題も、似たような金蔵があるかもしれないのに、追求の矛先がセコさだけに終始しています。振り返ると何をスキャンダルのネタするかをかげで仕切ってコントロールしている首領でもいるのかと思うくらいです。
28 5月

ラロ 歌劇「イスの王様」 クリュイタンス、フランス国立RSO・1957年

160528bラロ 歌劇「イスの王様」

アンドレ・クリュイタンス
フランス国立放送管弦楽団、合唱団

ローゼン(イス国王次女):ジャニーヌ・ミショー(S)
マルガレード(イス国王長女):リタ・ゴール(Ms)
ミリオ(イス国騎士):アンリ・ルゲイ(T)
カルナック(敵国王子):ジャン・ボルテール(Br)
イス国の王:ピエール・サビニョール(Br)
サン・コランタン(イス国守護神):ジャック・マリス(Bs)
ジャエル(イス国高官):セルジェ・ラリエ(Br)

(1957年6月10-15日 パリ,録音 EMI)

 地元自治体関係者が出席する宴会の類なら乾杯に使う酒も地元産になるという傾向はあると思います。いつだったかビールではなく伏見の酒蔵の日本酒で乾杯ということになり、その会では特に銘柄を指定しない限り日本酒と単に頼めばそれが出てきました。その際に自分は赤ワインを頼んで、ワインも地元の丹波ワインでっか?と尋ねるとホテルのスタッフじゃなくてコンパニオンだったためか知らないと言われ、ラベルを確認するとフランス産でした(主催者とかが近くに居なくて良かった)。去年くらいに京都のアルザス食堂のHPにシェフが試飲会で丹波の発泡ワインを飲んだところ、これならフランスでも確実に売れると驚いていたことが紹介されていました。十勝とか勝沼は有名だと思っていたら京都の丹波ワインもそこまできているのかと思いました。

160528a さて、ヴィクトール・アントワーヌ・エドゥアール・ラロ(Victor Antoine Édouard Lalo 1823年1月27日 - 1892年4月22日)の歌劇「イスの王様」と言えば序曲が単独でコンサートで演奏されたり、フランス音楽のアルバムに入っていることがありますが、オペラの全曲上演の方はラロの母国フランスでも頻度は高くないようです。ちなみに日本初演は1939年に演奏会形式で行われただけです。このCDはアンドレ・クリュイタンスのオペラ全曲録音を集めた廉価箱で、カルメンやゴドゥノフ、ホフマン物語が複数ある録音を網羅している他、バイロイロ音楽祭やそれ以外でのワーグナー作品も収められています。ラロの「イスの王様」は同作品の代表盤とされながら入手困難が続き、LPの初期プレスはさらに珍しく、高価なレコードと化していました。

 実際に聴いているとクリュイタンスの本筋はやっぱりこっちの方、 フランス語のオペラではないかとしみじみ思えてくる優雅で鮮やかな音楽です。このオペラが作曲された頃はワーグナーの影響が強く、「イスの王様」の中にオランダ人やタンホイザーを思わせるフレーズが散らばっているということですが、このCDで聴くとワーグナーとは別物だろうと何となく思います。歌劇「イスの王様」は1888年5月7日にパリ、オペラ=コミック座で初演されましたが、その前の1881年に作曲が完成していました(序曲だけが演奏会で初演されていた)
オペラ=コミック座で初演されていますがセリフ単独部分はなくて、タンホイザーとかのスタイルと同じです。

 全三幕で構成され、エドゥアール・ブローがブルターニュ地方の伝説をもとに台本を作成しました。架空の国、「イス」の王女姉妹が同じ男、行方不明中のミリオに惚れ、それが原因で敵対国の王子カルナックと長女マルガレードの結婚が中止になり、和平が訪れかけた両国が戦争になる。妹ローゼンとミリオが結ばれるのをゆるせないマルガレートが敵国へ自国の急所を教え、カルナックによってイス国の水門が開けられて都は水没し、マルガレートはそれを悔い、告白して自ら生贄となり海に身を投じるという結末の話です。身を投じるところは「さまよえるオランダ人」、同じ男に惚れるところは「ノルマ」に似ています。

 極道映画にも通じる生臭い話なのに音楽自体はそんな人間くささはあまり感じられず、なぜか爽やかさが貫いています。 このCDで聴くフランス国立放送管弦楽団は弦も素晴らしくて、感動的でした。パリ音楽院管弦楽団なんかは前近代的な組織のため(団員に当たる演奏者は各公演毎の請負的契約、リハーサルに代役を送ることも可とか)に規律に欠け、アンサンブルも今一つとか時々指摘されますが、ここではそんな感じはしませんでした。
ランス国立放送Oの方はどういう運営だったのか分りませんが当時はデジレ=エミール・アンゲルブレシュトが首席で、クリュイタンスもしばしば指揮をしていました。
22 5月

ワーグナー「ローエングリン」 クリュイタンス・1958年バイロイト

160522ワーグナー 歌劇「ローエングリン」

アンドレ・クリュイタンス 指揮
バイロイト祝祭管弦楽団
バイロイト祝祭合唱団(ウィルヘルム・ピッツ指揮)

ローエングリン:シャンドール・コンヤ(T)
エルザ:レオニーリザネック(S)
オルトルート:アストリッド・ヴァルナイ(S)
テラルムント:エルネスト・ブランク(Br)
ドイツ王ハインリッヒ:キート・エンゲン(Bs)
軍令使:エーベルハルト・ヴェヒター(T)
4人の貴族たち~
ゲルハルト・シュトルツェ
ハインツ・ギュンター・ツィンマーマン
ゴットハルト・クロンシュタイン
エグムント・コッホ
4人の小姓(S)~
エリザベート・ヴィッツマン
ヒルデガルト・シューネマン
アンネ・マリー・ルートヴィッヒ
クラウディア・ヘルマン

(1958年7月23日 バイロイト祝祭劇場 ライヴ録音 Venias

 今日は本当に久しぶりにテレビの「笑点」を観ました。 自分が生まれる前から放送している番組であり、三波伸介が司会者(三代目らしい)の頃は毎週みていました。三遊亭小圓遊 VS 桂歌丸の対決が楽しみだったので小圓遊の急逝後、三波伸介亡きあとはだんだん観なくなりました。それでも今日は次期司会者の発表があるとの予告があったので最後まで観て、6代目司会者・春風亭昇太を確認しました。それにしても、桂歌丸といい林家木久扇といい、年齢相応かそれ以上に老けたように見えるのがさびしくもありました。

 さて、 このバイロイト音楽祭のローエングリンは1953年、1954年に続いて戦後三年目の上演のライヴ録音です。再開後最初のローエングリンだった1953年はカイルベルト、翌年はカイルベルトとオイゲン・ヨッフムの二人がローエングリンを指揮しました。今回の1958年はアンドレ・クリュイタンス、翌1959年は先日取り上げたマタチッチ、1960年は若きマゼールが受け持っています。一年空けて1962年にはサヴァリッシュが指揮し、1967年がケンペ、翌1968年がアルベルト・エレーデ、1971-72年にシルヴィオ・ヴァルヴィーゾがそれぞれ指揮しました。こうしてみるとローエングリンはパルジファルとクナッパーツブッシュのようでなくても、一人の指揮者が何回も続けて指揮しないで回り持ち的に受け持っているのが目立ちます。

 そんな調子だったので指揮の面ではローエングリンならこの人と言う程の人はなかなか決まらないようです。クリュイタンスの指揮は翌年のマタチッチよりもめりはりがあって好印象です。このCDはクリュイタンスが残したオペラの全曲録音をまとめた箱もので、1958年に彼がパリ・オペラ・コミーク座管弦楽団らと録音したフランス語の作品も入っています。そうした作品とワーグナーが同じ指揮者のレパートリーに並ぶというのはなにか壮観?です(昔はクリュイタンスのオペラと言えばフランスものが本筋だと思っていた)。

 一方歌手の方では、タイトルロールのローエングリン役はシャンドール・コンヤがヴィントガッセンと並んでかなりの当たり役ではないかと、古い録音を今聴いていても特にそう思います。この1958年はコンヤが同役をバイロイトで最初に歌った年でした。CDの音質の影響もあってか、どちらかと言えば翌1959年(マタチッチ盤)の方が圧倒的な印象ですが、ここでも独特なローエングリンを表現出来ていて魅力的です。

 この録音の注目は女声の方で、レオニーリザネックのエルザとヴァルナイのオルトルートにかなり威圧されます。エルザの方はか弱く、夢見がちというイメージとは違って、その声質からもっと強い印象を受けます。ヴァルナイ(ブリュンヒルデのイメージがまだ残る)のオルトルートとさしで勝負できそうなハードさです。だから第一幕の「エルザの夢」のところは凛として、軽く宣戦するような緊迫感です。この二人に前ではローエングリン以外の男声陣はちょっとかすみそうです。
14 4月

タンホイザー ヴィントガッセン、クリュイタンス・1955年バイロイト

160414ワーグナー 歌劇「タンホイザー」

アンドレ・クリュイタンス 指揮
バイロイト祝祭管弦楽団
バイロイト祝祭合唱団(ヴィルヘルム・ピッツ合唱指揮)

タンホイザー:ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T)
エリーザベト:グレ・ブロウェンスティーン(S)
ヴェーヌス:ヘルタ・ヴィルヘルト(S)
領主ヘルマン:ヨゼフ・グラインドル(Bs)
ヴォルフラム:ディートリヒ・フィシャー=ディースカウ(Br)
ワルター:ヨゼフ・トラクセル(T)
ビテロルフ:トニ・ブランケンハイム(Bs)
ハインリヒ:ゲルハルト・シュトルツェ(T)
ラインマル:アルフォンス・ヘルヴィッヒ(Bs)
牧童:フォルカー・ホルン(S)

(1955年8月9日 バイロイト祝祭劇場 ライヴ録音 Membran Wallet

 このタンホイザーは戦後再開さいれたバイロイト音楽祭でのタンホイザー、二年目の上演のライヴ音源です。当初はヨッフムが振る予定だったのがキャンセルしたため(御子息の急死だったらしい)、急きょクリュイタンスに代役がまわってきたという話がありました(前年のローエングリンのように)。 結果的にこの年にクリュイタンスはバイロイトに初登場して、1958年までの4年間と1965年にも指揮することになりました。彼がバイロイトで指揮した演目はタンホイザー、ローエングリン、ニュルンベルクのマイスタージンガー、パルジファルの四作品で、マイスタージンガーは1956年から三年連続、タンホイザーはこの1955年と1965年の二度でした。そのなかでも1955年のタンホイザーは有名でORFEO DOR(正規盤)からも出ていました。

 前年、1954年のカイルベルト指揮の上演から主なキャストでは、タンホイザーがヴィントガッセンに交代した他はエリーザベト、ヴェーヌス、ヘルマン、ヴォルフラムは同じでした。 しかし全体の印象は大きく変わり、モノクロからカラーに変わったような鮮やかさです。ヴィントガッセンの方が若々しくて甘い美声といった印象なので、いかにもヴェーヌスベルクなんかに惑わされそうな危なっかしさも感じられてより役にぴったりしそうです。

 エリーザベトと領主ヘルマンは前年も立派だったのに、さらに素晴らしく聴こえるのはヴィントガッセンのタンホイザーの声が絡んで引き立つからなのか気のせいなのか、とにかく圧倒的です。それにフィッシャー・ディースカウはバイロイト以外でもヴォルフラムを歌った録音があったはずで、この録音は特に素晴らしい(正真正銘当たり役か)と思いました。なお、前年同様に第一幕の序曲からバッカナールへ続く通称パリ版(ウィーン上演時に再改訂)に拠っています。

 この廉価箱はクリュイタンスのバイロイトのライヴ音源を集めたもので、昨夏に発売されました。その直後に購入して早速SDカードにうつして車中で聴いていました。タンホイザーの他には1958年のローエングリン、1957年のマイスタージンガーが入っていますが、やはり評判通り?タンホイザーが一番素晴らしいと思いました。というよりクリュイタンスの指揮、オーケストラはこれが抜きん出ていて、目が覚めるような明快さだと思います。 *ところで、これをアップする直前で熊本県で地震があったというニュースがありました。津波の心配は無いとのことですが、ちょっと大きそうで心配です。そういえば先日の深夜に兵庫県を震源とする地震があって目が覚めたことがあり、自身の不安は消えません。
11 7月

ラヴェルの「スペイン狂詩曲」 クリュイタンス、パリ音楽院O

150711ラヴェル スペイン狂詩曲


アンドレ・クリュイタンス 指揮
パリ音楽院管弦楽団

(1961年11月 パリ,サルワグラム 録音 Warner・EMI)

 勝手に設定しているオットー・クレンペラーの誕生日から命日の期間、「クレンペラー節、又はクレンペラー忌」が終わると本格的な夏に突入します。昨日は上着を着ないで近所を歩くだけで汗だくになり、梅雨明け直後のような不快で強烈な暑さでした。夕方に職場に置いてあるちゃちなミニコンポのアンプとCDプレーヤーを買い替えようとJR京都駅近くの量販店に寄ると、エレベーターの中で株の急落にもめげない中国人客がスマホの電卓機能で熱心に計算していました。十五年くらい前に買った時よりもミニコンポ系も高機能、割安になり、ネット経由でPCを介さずにFMを聴けるのはうれしい機能です(ただし録音機能は付いていない)。用が済んで模型売場の前を通って、F4F・ワイルドキャットの完成品を見ているとそこにも中国人客が多数いました。目の前で旧日本軍の兵器の模型を手にとったりすれば怒り出さないかとか思いながら、彼らがどんな物に関心があるのかしばらチラ見していると日の丸が描かれた軍用機をちょいちょい見ていました。

Rapsodie espagnole(スペイン狂詩曲)
第1曲:Prélude à la nuit(夜への前奏曲)
     Molto moderato   
第2曲:Malagueña(マラゲーニャ)
     Vivace assai 
第3曲:Habanera(ハバネラ)
     Lento assai
第4曲:Feria(祭り)
     Animato assai

 さて、独墺系から一転してこのブログでは珍しくラヴェルのオーケストラ作品です。ひと昔前はラヴェルならクリュイタンスとパリ音楽院管弦楽団、ドビュッシーはマルティノンとフランス放送管弦楽団のレコードが筆頭に推されていましたが、判で押したような推薦ぶりに逆の組み合わせならダメなのかと思っていました。このCDはボレロとラ・ヴァルスとカップリングされた廉価盤でまさにコテコテの組み合わせです。スペイン狂詩曲は中二の今頃(多分そうだと思うが季節はもうはっきり覚えていない)にFM放送から流れてきて圧倒され、翌日登校して友人にすごい作品を聴いたと大げさに話しました。その後聴いてみた友人は「全然大したことない」と、詐欺師に遭ったようにあきれていたのを覚えています。元々がまったく主観的で抽象的な話なので、まさに人それぞれでした。それでも感動冷めやらぬ内にと、校則に違反して校区外のJEUJIYA三条店でアンセルメのレコードを買って繰り返して聴きました。

 当時のFM放送は番組でLPをかけることもよくあり、自分がその機会に聴いたのはどのレコードだったか定かではありません。アンセルメのレコードを買ったのは多分一番安かったからだと思います(それと夏休みの企画で一週間くらいアンセルメの特集をやっていたことがあった)。この録音もかつて聴いたことがあり、久方ぶりに聴くと割に重たい印象で、初めて聴いた時の脳天を直撃して神経が湧きたつような刺激(大げさに言えば)とは遠いものでした。でもそのかわりに、夜に雨が降った時の地面とか雨の匂い、風の感触といった身体的な感覚を呼び起こされるような、妙な生々しさで迫ってきます。クリュイタンスとパリ音楽院のオケが評判だったのも成るほどとは思いました。

 それにしても若い頃初めて聴いて衝撃を受けたのはどの録音、どこの団体の演奏だったのだろうと思います。どうもカスタネットの音が露骨に聴こえて、泥臭い印象だったような気がします。この作品の紹介、解説に付物である、スペイン人作曲家であるファリャがスペイン狂詩曲を聴いた感想、「スペイン人よりもスペイン的」という言葉を考えればスペイン人の指揮者だったとも限らないでしょう(フリューベック・デ・ブルゴスが録音していたかどうか)。

22 9月

ベートーベン交響曲第4番 クリュイタンス・BPO

120922b ベートーヴェン 交響曲 第4番 変ロ長調 Op.60

アンドレ・クリュイタンス 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(1959年5月 ベルリン,グリューネヴァルト教会 録音 EMI)

 彼岸中日の今日、先週の連休から気になっていた墓地の掃除をすませてきました。夜、朝はだいぶ気温がさがりましたが、まだ蝉のつくつくほうしが鳴いていました。墓地は黄檗宗の万福寺周辺の山腹(山と言うより丘)を削ったような地形にありますが、先月の大雨でも大丈夫でした。春眠暁を覚えずと同じで、急に涼しくなったので明け方もよく眠れ、墓地へ行くのが午後になりました。

 アンドレ・クリュイタンス(1905-1967年)はベルリンPOが初めてベートーベンの交響曲全集を録音するにあたって指名した指揮者だったので、この全集は「ドイツ語圏以外の指揮者によるベルリンPO初」ということばかりが前面に出がちでした。同じEMI系で同じころに、カール・シューリヒトとパリ音楽院管弦楽団によるベートーベン全集の企画もあったので、指揮者を入れ替えて録音していたら面白かったとも考えられます。

 今回はその全集から第4番の録音を聴きました。偶数番号の曲が良いという意見が多かった通り、第4番も爽快で明晰な演奏に感心します。音質は今から50年以上前の録音だけのことはありますが、演奏そのものは今聴いても古臭さはあまり感じられません。各楽章のトラックタイムが以下の青字で、特別に快速でもなく、ただ勢いに任せているだけでないことがうかがえます。

クリュイタンス・BPO(1958年)
①10分16②9分56③6分06④7分02 計33分20

 先日のクリップスとクレンペラーのセッション録音の間くらいの演奏時間なので、突出したものが無さそうに見えます(リピートの有無の違いもあるかもしれないが)。それでも平凡でなく、聴いていると「おっ」と思わせるものがあります。所々で金管楽器がよく聴こえて、第4番にこんな箇所があったかと思わされます。しかし、好みとしては全体的に明る過ぎて陰の部分があまり感じられないのは物足らない気がします。

クレンペラー・PO(1957年)
①12分25②9分58③5分51④7分26 計35分40
セル・クリーヴランド管(1963年)
①10分00②9分47③5分56④5分57 計31分40
クリップス・ACO(1953年)
①09分18②8分50③5分38④6分57 計31分53

120922a  クリュイタンスのベートーベンは1990年第前半に、国内盤で1枚1500円のセラフィム何とかというシリーズでCD化されていました。この頃にエロイカ等何曲か聴きましたが、あまり強く印象に残りませんでした(というか、どんな印象を受けたかよく覚えていない)。その後輸入盤でも何種類かで全集としてCD化されていましたが、一番新しいのは5枚で1500円強という超廉価仕様です。CDの時代になって以降、古い録音の割には国内外とも一定の人気を保っています。

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昭和40年代生まれ、オットー=クレンペラーの大フアンです。クレンペラーが録音を残したジャンルに加え、教会音楽、歌曲、オペラが好きなレパートリーです。

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