ヴラディーミル・アシュケナージ ピアノ、指揮
フィルハーモニア管弦楽団
(1982年2月 ロンドン,キングスウェイホール 録音 DECCA)
今日、1月14日は京都市内の平野部でようやく少しは積るくらいに雪が降っています。といっても伏見区の北、鳥羽街道あたりになってようやく本降りで中京区に入るとまだ車が通っていないような道にうっすらと積もっている程度です。外気温は1℃なのでまだ底冷え級の寒さではありません。昔から正月絡みの行事が終わった真冬の風情が好きで、二月下旬になってもう冬が遠のくと思うと妙に寂しい気になっていました。夏が終わる時はせいせいするのにおかしな感情です。そう言えば秋篠宮家の長女の夫の方、ついこのあいだ二月が再試験だと騒いでいたと思えばあと半月くらいに迫っています(いいかげんそっとしておいてあげればと)。
モーツァルトのピアノ協奏曲第26番は第1楽章が冒頭から何となく祝い事のような華やかな雰囲気にあふれて、本来個人的にはそういう作品は肌が合わないはずが、これは例外的に生理的に惹かれるものがありました。それで昨年末に箱物・残りものセールのような紹介欄で見つけたアシュケナージ弾き振りのセットを購入したので、その一枚目として第26番、第27番を聴いていました。モーツァルトのコンチェルト弾き振りと言えば、アンダ・ゲーサ(ゲサ・アンダ)とザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ、バレンボイムとECOが有名でした。アシュケナージの方は少し長期間にわたって録音したものをセット化したのか、とにかくそれらよりも後の録音です。
聴いた印象はオーケストラの編成が大編成なのか他の弾き振りの演奏よりもオーケストラが前面に出て、それでもピアノが目立って微妙なバランスだと思いました。「名盤鑑定百科 協奏曲篇 (吉井亜彦/春秋社)」という単行本の中でこの作品のCDが列挙された中にアシュケナージ弾き振りもあって、二重丸、丸でもなく星印(個性的をあらわす)もない無印ながら、「自らのピアノの音の美しさを信じ、楽観論的に展開していく」と評してあります。この本は多くあるCDをできるだけ載せて、一行ずつコメントするという体裁で、同じ演奏者で複数録音があるのを見つけるのに便利です。
そのコメントの「ピアノ音の美しさ」というところは成るほどと思う半分、やや大粒な印象なのでもっと息をのむようなとか、そんな美しい音は他にもありそうだと思い、磨いた碁石くらいという印象(真珠とか宝石のような小粒な、繊細な、きらめくように美しいという感じじゃない)です。それより、かえってオーケストラの方が豪快な方向で、一瞬クレンペラーのモーツァルトを思い出したくらいでした。この作品で特に好きだったのはシフ、ヴェーグの共演盤でした(上記本では二重丸が付いている)。
今日、1月14日は京都市内の平野部でようやく少しは積るくらいに雪が降っています。といっても伏見区の北、鳥羽街道あたりになってようやく本降りで中京区に入るとまだ車が通っていないような道にうっすらと積もっている程度です。外気温は1℃なのでまだ底冷え級の寒さではありません。昔から正月絡みの行事が終わった真冬の風情が好きで、二月下旬になってもう冬が遠のくと思うと妙に寂しい気になっていました。夏が終わる時はせいせいするのにおかしな感情です。そう言えば秋篠宮家の長女の夫の方、ついこのあいだ二月が再試験だと騒いでいたと思えばあと半月くらいに迫っています(いいかげんそっとしておいてあげればと)。
モーツァルトのピアノ協奏曲第26番は第1楽章が冒頭から何となく祝い事のような華やかな雰囲気にあふれて、本来個人的にはそういう作品は肌が合わないはずが、これは例外的に生理的に惹かれるものがありました。それで昨年末に箱物・残りものセールのような紹介欄で見つけたアシュケナージ弾き振りのセットを購入したので、その一枚目として第26番、第27番を聴いていました。モーツァルトのコンチェルト弾き振りと言えば、アンダ・ゲーサ(ゲサ・アンダ)とザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ、バレンボイムとECOが有名でした。アシュケナージの方は少し長期間にわたって録音したものをセット化したのか、とにかくそれらよりも後の録音です。
聴いた印象はオーケストラの編成が大編成なのか他の弾き振りの演奏よりもオーケストラが前面に出て、それでもピアノが目立って微妙なバランスだと思いました。「名盤鑑定百科 協奏曲篇 (吉井亜彦/春秋社)」という単行本の中でこの作品のCDが列挙された中にアシュケナージ弾き振りもあって、二重丸、丸でもなく星印(個性的をあらわす)もない無印ながら、「自らのピアノの音の美しさを信じ、楽観論的に展開していく」と評してあります。この本は多くあるCDをできるだけ載せて、一行ずつコメントするという体裁で、同じ演奏者で複数録音があるのを見つけるのに便利です。
そのコメントの「ピアノ音の美しさ」というところは成るほどと思う半分、やや大粒な印象なのでもっと息をのむようなとか、そんな美しい音は他にもありそうだと思い、磨いた碁石くらいという印象(真珠とか宝石のような小粒な、繊細な、きらめくように美しいという感じじゃない)です。それより、かえってオーケストラの方が豪快な方向で、一瞬クレンペラーのモーツァルトを思い出したくらいでした。この作品で特に好きだったのはシフ、ヴェーグの共演盤でした(上記本では二重丸が付いている)。