オットー・クレンペラー 指揮
フィルハーモニア管弦楽団
クララ・ハスキル:ピアノ
(1959年9月8日 ルツェルン ライヴ録音 Audite)
今週の水曜日、NHK・FMで「古楽の楽しみ」をやっている時間に車中でラジオをつけると全然違う音声が流れてきました。局を民放に合わせていたのかと思ったら「萩原健太のポップス・クロニクル ▽第3回(1970年代)」という番組の放送中でした。ボブ・マーリイの他、「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」もかかり、なかなか良い歌だと思いましたが歌詞の中の「すりばち」、「すりこ木」という言葉が強烈に古く感じられて現実感が失せました。昭和50年代前半くらいまでは山椒の葉をすり鉢ですって味噌に混ぜたりしていたのに、いつごろからすり鉢は使わなくなりました(ジュウシマツやら鳥のエサを準備するのにも使ったことがある)。モーツァルトの作品を1950年代、60年代の公演のCDで聴いているのだからそれも決定的に古いはずなのに、と思いながら今回もクレンペラー、ハスキルのモーツァルトです。
今週の水曜日、NHK・FMで「古楽の楽しみ」をやっている時間に車中でラジオをつけると全然違う音声が流れてきました。局を民放に合わせていたのかと思ったら「萩原健太のポップス・クロニクル ▽第3回(1970年代)」という番組の放送中でした。ボブ・マーリイの他、「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」もかかり、なかなか良い歌だと思いましたが歌詞の中の「すりばち」、「すりこ木」という言葉が強烈に古く感じられて現実感が失せました。昭和50年代前半くらいまでは山椒の葉をすり鉢ですって味噌に混ぜたりしていたのに、いつごろからすり鉢は使わなくなりました(ジュウシマツやら鳥のエサを準備するのにも使ったことがある)。モーツァルトの作品を1950年代、60年代の公演のCDで聴いているのだからそれも決定的に古いはずなのに、と思いながら今回もクレンペラー、ハスキルのモーツァルトです。
ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
第1楽章 アレグロ ニ短調
第2楽章 ロマンツェ 変ロ長調
第3楽章 ロンド:アレグロ・アッサイ ニ短調-ニ長調
ハスキルはモーツァルト・イヤーの1956年にモントルーでの共演前にフィルハーモニア管弦楽団と共演する予定だったのが彼女が咽頭炎になってキャンセルとなりました。それ以後もこのCDのようにクレンペラー指揮のオーケストラで演奏しているからには二人とも、その演奏に関しては好感を持っているのだろうと思われます(ハスキルのカデンツァをクレンペラーが褒めていたという)。1959年の9月と言えばクレンペラーが大火傷による休養から復帰して間もない頃にあたり、それまでとはテンポが遅くなる時期にさしかかったところです(一概に言えないがベートーベンの交響曲で再録音した第3、5、7番を聴くとその傾向が実感できる)。
先日のピアノ協奏曲第27番と比べるとオーケストラが本当にクレンペラーらしいとすぐに気が付きます。ハスキルの特に両端楽章がピアノも太く、強い音色になった気がして、この曲にふさわしいと思いました。ハスキルはこれ以外にもセッション録音で新旧二種のレコードがあり、いずれもCD化されています。今回のCDもクレンペラーの方に関心がまずいってしまのうで、ハスキルのピアノについては何とも言えません。
~ ハスキルのK.466
先日のピアノ協奏曲第27番と比べるとオーケストラが本当にクレンペラーらしいとすぐに気が付きます。ハスキルの特に両端楽章がピアノも太く、強い音色になった気がして、この曲にふさわしいと思いました。ハスキルはこれ以外にもセッション録音で新旧二種のレコードがあり、いずれもCD化されています。今回のCDもクレンペラーの方に関心がまずいってしまのうで、ハスキルのピアノについては何とも言えません。
~ ハスキルのK.466
クレンペラー,PO/1959年9月
①14分32②10分04③6分49 計31分25
マルケヴィチ,ラムルーO/1960年11月
①13分31②09分35③7分06 計30分12
フリッチャイ,ベルリンRSO/1954年1月
①13分02②08分34③7分06 計28分42
クレンペラーの1959年9月録音から約一年後のコンセール・ラムルー管弦楽団との録音のトラックタイムを見ると、合計時間の差は第1楽章長さで埋まるとして、第2、第3楽章は両者で長さが逆になっています。こういう場合は第2楽章のような楽曲では、例えば交響曲だったらクレンペラーが速目に演奏することが多いのに、ここではそうしていないのは興味深いとろです。それにしてもラムルー管弦楽団との方はハスキルが亡くなる一カ月程前の録音となってしまいました。クレンペラーよりも十歳くらい若いのに残念なことでした。
クレンペラーの1959年9月録音から約一年後のコンセール・ラムルー管弦楽団との録音のトラックタイムを見ると、合計時間の差は第1楽章長さで埋まるとして、第2、第3楽章は両者で長さが逆になっています。こういう場合は第2楽章のような楽曲では、例えば交響曲だったらクレンペラーが速目に演奏することが多いのに、ここではそうしていないのは興味深いとろです。それにしてもラムルー管弦楽団との方はハスキルが亡くなる一カ月程前の録音となってしまいました。クレンペラーよりも十歳くらい若いのに残念なことでした。