歌劇「カプリッチョ」Op.85から月光の音楽の以降
歌劇「ダフネ」Op.82からフィナーレ
キャロル・ファーリー:ソプラノ
ホセ・セレブリエール 指揮
RTBF新交響楽団(Nouvel Orchestre Symphonique de la RTBF)
(1984か85年くらい ブリュッセル,ベルギー・フランス語放送局 録音 chandos)
R.シュトラウスのオペラ、「カプリッチョ」や「アラベラ」は抜粋して録音されることがありましたが、このLPはカプリッチョとダフネのそれぞれ終わりの部分、ソプラノのマドレーヌ(カプリッチョ)とダフネの独唱部分を録音しています。カプリッチョはオーケストラによる「月光の音楽」から始めて、マドレーヌの “ Wo ist mein bruder ? ” という質問と執事の返答はカットして、それ以後から収録しています。その質問する一行の部分も麗しい気がしますが男声は参加していないので仕方ないところです。
さて、このLPレコードはオーケストラ名、歌手名も記憶になくて、かろうじて指揮者だけが過去記事で一度あつかったことがある人物でした。しかしあくまでメインはアメリカのソプラノ歌手、キャロル・ファーリー(Carole Farley 1946年11月29日 アイオワ州,ル・マーズ -)の方でした。ファーリーはベルクのルルやヴォツェックで好評を得ていて、現在名前を検索にかけるとドラティのベートーヴェン交響曲全集が挙がってきます。彼女は指揮者、作曲家のセレブリエール(José Serebrier 1938年12月3日 - )と1969年に結婚していたので夫妻共演のレコーディングでした。実際に聴いてみるとダフネの方が安定した歌唱なのに対してカプリッチョの方は高音部分でやや苦し気なところもありました。しかし声質が面白くて、未亡人のマドレーヌという役、設定からしてぴったり来る感じです。どこかしら古い世代の録音のソプラノ、もう少し軽妙な声、シュトライヒとかを一瞬思い出すような歌声で、強く発声するところではやっぱり違うと我にかえり、魅力的なマドレーヌでした。
セレブリエールはウィキにプロフィールによると、ウルグアイ出身、11歳で同国初のユース・オーケストラを編成して四年間に百回くらい公演したとあり、1956年にカーティス音楽院に留学しています。作曲の師はコープランド、指揮の方はドラティ、モントゥー、それからストコフスキーには両方の分野で認められ、影響を受けています。オーケストラの方はnaxosのリストにはフランス新放送フィルと表記されていますが、レコードに記載された綴りから、1991年に解散したベルギーのフランス語放送のオーケストラのようです。1935年にベルギーの国立放送協会が発足させた団体が前身であり、1977年にフランス語放送局とオランダ語放送局が分離した際に、フランス語放送局側のオーケストラとして誕生しました。レコードジャケットの表記には “ Nouvel ” とあるのでその際に新交響楽団となったのかもしれません。この録音の演奏では微妙な印象で、サヴァリッシュとミュンヘン・オペラとかの凄さを思い出していましました。
実はこのLP、スラダン(「スラムダンク」高校バスケットを舞台にした週刊少年ジャンプに連載された1990年代の漫画)のひげ店長が花道にバッシュを進呈したように自分が個人的に頂いたもので、シュトラウスのオペラではアラベラとカプリッチョが好きだという話から、「月光の音楽」から最後までが特別と言ったところ、こういうのがあるよと出してこられたものでした。最初に再生した時は高音部がちゃんと再生できるか気にしていたら、気温が上がったおかげか、ターンテーブルのシートを交換したためかソプラノの高音部分で音がビリつく症状は無くなりました。
セレブリエールはウィキにプロフィールによると、ウルグアイ出身、11歳で同国初のユース・オーケストラを編成して四年間に百回くらい公演したとあり、1956年にカーティス音楽院に留学しています。作曲の師はコープランド、指揮の方はドラティ、モントゥー、それからストコフスキーには両方の分野で認められ、影響を受けています。オーケストラの方はnaxosのリストにはフランス新放送フィルと表記されていますが、レコードに記載された綴りから、1991年に解散したベルギーのフランス語放送のオーケストラのようです。1935年にベルギーの国立放送協会が発足させた団体が前身であり、1977年にフランス語放送局とオランダ語放送局が分離した際に、フランス語放送局側のオーケストラとして誕生しました。レコードジャケットの表記には “ Nouvel ” とあるのでその際に新交響楽団となったのかもしれません。この録音の演奏では微妙な印象で、サヴァリッシュとミュンヘン・オペラとかの凄さを思い出していましました。
実はこのLP、スラダン(「スラムダンク」高校バスケットを舞台にした週刊少年ジャンプに連載された1990年代の漫画)のひげ店長が花道にバッシュを進呈したように自分が個人的に頂いたもので、シュトラウスのオペラではアラベラとカプリッチョが好きだという話から、「月光の音楽」から最後までが特別と言ったところ、こういうのがあるよと出してこられたものでした。最初に再生した時は高音部がちゃんと再生できるか気にしていたら、気温が上がったおかげか、ターンテーブルのシートを交換したためかソプラノの高音部分で音がビリつく症状は無くなりました。