スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ 指揮
ザールブリュッケン放送交響楽団
(1996年5月31日-6月3日 ザールブリュッケン 録音 Oehms)
12月30日の今日はまだ銀行なども営業していて、休暇モードと平日モードが入り混じっていました。とりあえず今日で正真正銘御用納めとしました。朝の出勤途中に墓地へ寄り、昼には年越し蕎麦の前倒しにしました。蕎麦屋で食べる場合、大晦日は超混雑するので前日に行くことにしていますが(31日はスーパーで売っている蕎麦を家で食べる)、今年は30日でも既に混んでいて店の子供さんが総動員で「戦闘状態ニ入レリ」でした。予定では昼間に酒を頼むつもりだったのに、とてもゆっくりしてられる環境ではなく、ナニを洗っといて、とか、机拭いといて等々伝令が飛び交っていました。さて、これまでの一年も三分割したブログも一応は存続できました。ここまで読んだり、コメントをいただきました皆様にあつく御礼を申し上げます。今年はこれで最終回といたしますが、来る年が皆様方にとっても幸多い年であることを祈念いたします。
ブルックナーの交響曲第2番から第4番の初期稿と第5番までを四部作ととらえて、順次聴いてきて今回が第5番の回です。その説はアイヒホルンのCDに付いていた解説書に載っていたのをうすら覚えているだけで、どれくらいの認知度なのか分かりませんが、第5番を聴いているとなんとなく説得力がある気がします。
スクロヴァチェフスキ・ザールブリュッケン/1996年
①19分45②16分19③13分10④24分01 計73分15
スクロバチェフスキ・LPO/2015年
スクロバチェフスキ・LPO/2015年
①21分27②18分09③13分16④25分22 計78分14
ティントナー・スコットランド国立O/1996年
①20分17②16分23③14分17④25分55 計76分52
それにもかかわらず窮屈でせわしない印象は無くて、第2楽章のアダージョも引き締まりつつえも言われない情感があふれて感動的です(一年の埃、滓、膿が洗い清められそうな、と言えば卑近で値打ちが下がりそうだけれど実際そんな感覚) 。個人が投稿しているレビューの中にはこの録音で第5番に開眼したというコメントを見たことがあり、それももっともだと思います。とりあえず第5番だけを聴きなおしたわけですが、この全集でブルックナー演奏の潮目が変わるくらいの時期だったのではと思いました。
ヴァント・ベルリンPO/1996年
①21分31②16分26③14分20④24分57 計77分14
アイヒホルン・リンツB管/1993年
アイヒホルン・リンツB管/1993年
①20分42②17分38③14分41④27分39 計80分00
アイヒホルン・バイエルンRSO/1990年
①21分09②17分34③14分22④26分11 計78分16
これはスクロヴァチェフスキとザールブリュッケン放送交響楽団の全集(第00番、第0番を含む)の中の録音で、最初はアルテノヴァから一枚当たりの単価が500~600円で売っていたものです。その後レーベルが変わってからだいぶ値上がりしました。スクロヴァチェフスキのブルックナーは壮大・老荘系といったタイプと違い、明晰さで貫かれた独特の美しさをたたえたスタイルだと思います(全集のCDを再生するのは久しぶりで全曲は思い出せない)。この第5番もCD1枚に収まる演奏時間であり、上記のCDの中でも合計演奏時間は短めの部類です。それにもかかわらず窮屈でせわしない印象は無くて、第2楽章のアダージョも引き締まりつつえも言われない情感があふれて感動的です(一年の埃、滓、膿が洗い清められそうな、と言えば卑近で値打ちが下がりそうだけれど実際そんな感覚) 。個人が投稿しているレビューの中にはこの録音で第5番に開眼したというコメントを見たことがあり、それももっともだと思います。とりあえず第5番だけを聴きなおしたわけですが、この全集でブルックナー演奏の潮目が変わるくらいの時期だったのではと思いました。