ハイドン 交響曲 第45番 嬰ヘ短調 Hob.1-45「告別」
トーマス・ファイ 指揮
シュリーバッハ室内管弦楽団
(1999年発売・録音年記載無 メルレンバッハ録音 Hänssler)
トーマス・ファイ指揮のハイデルベルク交響楽団によるハイドンの交響曲シリーズが現在も進行中で、現在第19集まで発売されています。全曲録音ならば35枚以上になるので、中間点を越えて折り返したくらいです。このCDはトーマス・ファイの指揮ですが、録音年月日の記載が無くオーケストラもシュリーバッハ室内管弦楽団なので、進行中の企画の一部なのか録リ直しされるのかよく分かりません。そうした細かい情報はともかくとして、音色からして非常に魅力的なCDです。
トーマス・ファイは1960年ドイツ生まれで、マンハイム音楽大学で学んだ後ザルツブルクでアーノンクールに師事しました。シュリーバッハ室内管弦楽団は1987年にトーマス・ファイとザルツブルク・モーツアルテウムでの彼の同門らにより設立されました。後にこの団体を大編成にしてハイデルベルク交響楽団を発足させます。オーケストラは、概ね金管楽器とティンパニをピリオド楽器を利用し、他の弦楽器や木管楽器はモダン楽器という折衷編成です。演奏もいわゆるピリオド奏法を取り入れているというか、かなり個性的なものです。このコンビはハイドン以外の作品も録音していますが、このCDでは特にオーケストラの澄んだ音色から、「啓蒙時代」という言葉から連想される精神を強く感じられます。ハイドンの活きた時代、この作品(カップリングは第64番)が疾風怒涛期の曲だから特にそういうことを感じるのかもしれませんが、古楽器オケによるハイドン以上に清新に感じられます。
①8分32②13分46③2分47④7分19 計32分24
このCDのトラックタイムは上記の通りで、第四楽章も分割していません。昨夜の古楽器オケによるグッドマン盤と比べると長目の合計時間ながら、アーノンクール、ホグウッドとは約1分以内の差です。
グッドマン指揮ハノーヴァー・バンド(1990年)
①6分11②09分45③3分25④8分01 計27分22
主題反復の有無も関係しているかもしれませんが、このCDは第二楽章がゆったりと、第三楽章のメヌエットを速くと、アクセントのある演奏なのが、グッドマン盤と二つを続けて聴くと特に際立ちます。また、演奏時間だけでなく、変化に富む中身の濃い演奏です。なお、今回のトーマス・ファイもチェンバロを通奏低音に使っています。
ホームレスの自立支援事業の「ザ・ビッグ・イシュー」日本版は、一冊が300円ですが十年前はもう少し安かった覚えがあります。当時私は主に大阪府下を業務エリアにしていて、淀屋橋や天満周辺をしょっちゅうウロウロしていて、ホームレスの人のテントをみかけました。たしか、雑誌ザ・ビッグ・イシューを一冊売っただけでは清涼飲料水の缶を一本買う事が出来ないと聞いて、厳しさをしみじみ感じていました。だから前を通ればできるだけ買い求めるようにしていました。京都市では大阪市ほど販売員は多くありませんが、今でも何箇所かで見かけます。
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